今から43年前の8月23日に恵那山トンネルが開通しました。当時は道路トンネルとして日本一の長さでした。開通して間もない頃、車に乗せられて通った記憶がありますが、車窓から見える黄色い照明が延々と続く光景に不慣れなせいか、少し気持ち悪くなった記憶があります。

その黄色い照明の正体がナトリウムランプだと知ったのはずっと後のこと。蛍光管のように家庭で使われないので、触れる機会はあまりないですから。

ナトリウムランプがトンネル内の照明で用いられるのは、

  • 寿命が長い
  • 蛾をはじめとする昆虫が群がりにくい

といった理由があるからだそうです。照明器具が切れるたびにトンネル内の道路の通行制限をしていたら何のためのトンネルか意味がわからなくなりますね。

虫が群がりにくいのも素晴らしい特徴です。車のライト周りに虫の死骸が付着していることがよくありますが、トンネル内を高速通行中の車なんかは光るものが他にないため、本来は虫が集まりやすいもの。照明も同じです。視界を遮られたり、あるいは照明本体に付着するようなことがあると、日常的にその清掃に忙殺されます。

このような特徴を持つナトリウムランプ、最近では思わぬところでも役立っています。それが冬季の温室栽培の照明です。植物の育成には光の波長が大きな影響与えているのだとか。ナトリウムランプの波長は成長の促進に寄与するそうです。