マイスターという言葉から、皆さんは何を連想されますか? 例えばソムリエのような「より専門性の高い技能を持つ人」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

さて不動産業界にも「マイスター」と呼ばれる人たちがいます。それは「宅建マイスター」、認定しているのは(公財)不動産流通推進センターです。

不動産取引に携わる以上、「宅地建物取引士」の資格は必須ですが、この資格は5年に一度更新時期がやってきて、いわゆる法定講習を受講すればOK。再試験の必要はありません。車の免許と同じ仕組みですね。

が、法律とは日々変化するものですし、様々な社会制度もそう。10年前の知識が全く通用しないことも珍しくありません。

ということで、最新の知識に通じ、かつその知識や積み重ねた経験を元に、適切な判断が瞬時にできるか否か、という視点で「マイスター」にふさわしいかどうかが決められます。なかなか厳しい制度ですね。

スマートホンやタブレットといった携行可能な電子機器の普及で、ネットで検索した答えですべてが流れていく時代となっています。「宅建マイスター」もその点では、少々時代遅れなのかもしれません。

が、だからこそ瞬時に自信を持って判断できる能力は貴重です。今後はニーズが高まりそうですね。