7月26日は幽霊の日だそうです。江戸時代に四谷怪談が舞台で初演されたのがその由来とか。いまだにそういうものを見たことがない筆者には幽霊の存在は信じられませんが、かといって絶対に否定するほどの根拠もなく、「見える人には見えるんだろうな・・・」と思っています。

さて不動産の世界にも幽霊が登場します。幽霊屋敷がその代表です。簡単に言えば、幽霊が出る家のこと。

長い間、売れない中古住宅なんかを購入希望者に案内していると、なぜ売れないのかという質問を当たり前のように受けます。その中には「出るんですか?」というのもよくあります。出るか出ないか、そもそも見たことがない人間に聞かれても困るのですが、そこは正直に答えます。

仮に「出る」という噂のある家だった場合、瑕疵ある物件として業者としては最低限の説明義務があります。「室内での自殺」物件と同じですね。当然買主にとってはマイナスなので、価値が下がります。これが日本の常識なのですが・・・。

国によっては全く考え方が逆のケースも。いわくつきだからこそ高値で取引されることも珍しくないんだとか。日本で空き家問題がクローズアップされていますが、思い切って「出る」ということを全面的にアピールしてみては。なかなか売れなかった物件が話題になって売れるかもしれません。普通では売れないのなら、このくらいの発想が必要です。