一定の条件を満たす新築住宅や中古住宅を取得し、その際に銀行ローンを利用した場合に「住宅ローン控除」が利用できるのは、今では常識となりました。この制度が出来た当時は現在のものと比較して、

  • 最大控除額が少なかった。(180万円だったと記憶しています。)
  • 控除対象期間が短かった。(6年だったと記憶しています。)
  • 住民税は対象ではなかった。(所得税のみ)

と制度的にも住宅建築を促進するというよりも、後のおまけみたいなものでした。当然一般的な知名度も低く、業界でも知らない人が結構いたくらいです。

それが現在のような状況になったのは、制度の普及や業界各社の営業活動で広く知られるようになったことに加え、住宅の着工戸数が制度発足当時より2~3割ダウンしたしたことも理由でしょう。

さてせっかくの住宅ローン控除ですが、控除を受ける最初の年だけは所轄の税務署に「還付申告」をする必要があります。(給与所得者の場合。確定申告が必要な場合は、確定申告時に行います。)いつも源泉徴収票だけで完結している場合、不安も大きいと思いますが、そんなに難しくないので是非先延ばしにせず、早めに手続きを完了させましょう。(なお2年目以降は年末調整でOKです。)