突然ですが、土地の数え方をご存知でしょうか? 坪ではありません。坪はあくまでも広さの単位なので、数え方とは違います。

業界人なら常識ですが、「一筆」、「二筆」というように「筆」という単位を使います。おそらくこの単位で数えるのは土地くらいなものでしょうね。

なぜ「筆」かというのには諸説ありますが、個人的には「土地の所有者を決める際に土地の範囲(=境界)を決めなければならない。昔はその範囲を筆で区切っていたからではないかと思っています。真四角な土地や不整形の土地等種類はいろいろありますが、一筆書き出来る範囲=土地の境界線が一つの土地の単位というのは、とても分かりやすいのではないでしょうか。

物の数え方にはお国柄があらわれていると言われることがあります。豆腐を一丁、二丁と数えたり、お寿司を一貫、二貫というように日本は様々な数え方があります。これは世界的にも珍しい部類なんだとか。

とりわけ魚の数え方はもはや日本人でも判断できない水準に達しています。皆さんはどのくらいあると思いますか?

まずは「匹」。これだけで十分な気がしますが、「尾」(水揚げされた後)、「枚」(干物)、「本」(カツオやマグロ)、「杯」(イカやタコ)、「頭」・・・。日本語の難しさが良く分かりますね。