少し前になりますが、国土交通省が「平成28年度住宅市場動向調査報告書」を公表しました。戸建て、分譲マンション、中古住宅、そして賃貸住宅についての動向が掲載されています。その中で今回は民間賃貸住宅について着目しましたが、いろいろと面白い情報が得られました。

まずは頭の体操から。物件選択の理由上位トップ3は以下の3つですが、これを1位から順に並べてみてください。

  • 家賃が適切だったから
  • 住宅の立地環境がよかったから
  • 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから

さあどうでしょうか。皆さんも自分が選ぶ立場で考えてみましょう。

答えは以下の通りです。

  1. 家賃が適切だったから
  2. 住宅の立地環境がよかったから
  3. 住宅のデザイン・広さ・設備等が良かったから

何のひねりもなくてすみませんが、かえって「まさか」と思って間違えてしまった方も多いのでは。

さてそれ以外にも色々と賃貸に関する有益なデータが掲載されていましたが、その中で「へー」と思ったものを1つご紹介しましょう。

「入居前の居住形態」なのですが、「自宅」が過半を超えているかと思いきや「民間賃貸住宅からの住み替え」が何と49.1%を占めていました。親族の住宅からの住み替えは24.5%。まあ地方の学生さんが都心の大学に住み替えるよりも、転勤族の住み替えの方が多いのかもしれませんね。

ちなみにこの地域では転勤族が少ないせいか、賃貸⇒賃貸は全国平均よりも明らかに少ないです。賃貸⇒賃貸では、アパートに住む単身者が結婚でもう少し広い物件へ、という理由での住み替えが比較的目立ちます。