この制度は

意外と知られていないかもしれませんが、屋内外での転倒事故等による骨折を理由に要介護状態になることが結構あります。皆さんはどのくらいの割合だと思いますか?

実は全体の約1割! 若い人でも年に1回くらいは転びそうになるでしょうから、視力や足腰の衰えた高齢者の方にとって、突然の要介護状態は他人事ではありません。

ということで、突発的に介護費用の負担が家計に重くのしかかることもあるわけですが、そんな場合の救済措置が「高額介護(予防)サービス費支給制度」です。

この制度は介護保険の利用者を所得状況に応じて区分し、1ヵ月あたりの自己負担が一定の上限を超えたときは、差額が後で支給されるという制度です。

この制度で重要なのは介護保険の利用者が複数いた場合は、「自己負担の世帯合計額」、つまり合算した合計額が上限金額を超えてもOK! ということ。お祖父さん、お祖母さん、それぞれが要介護認定を受けているケースだと、上限額に達する確率がグッと上昇しますので、一度ソロバンを弾いてみて下さい。