不動産のちらしやネット広告で、建物の構造欄に「RC造」とか「SRC造」と記載されているのをよく見かけます。「何となくは分かっているけど、いざ質問されると答えに窮する・・・」、そんなものの代表でしょうね。

RC:鉄筋コンクリート

SRC:鉄骨鉄筋コンクリート

端的に言ってしまえば「S=鉄=Steel」の違い。残りのRC=Reinforced Concrete は共通です。さて問題は、その違いですが、皆さんはご存知ですか?

RC造の施工法ですが、コンクリートの型枠に鉄筋を配して、それから型枠にコンクリートを流し込んでいく・・・、そんなイメージを持っていただければ大体OK。

一方のSRC造は、まず鉄骨で柱や梁といった建物の主要な骨組みを作ります。そしてその鉄骨の周囲に鉄筋を配し、その後でコンクリートを打ち込みます。鉄骨の骨組みの分、強度や耐震性能は高くなりますが、もちろんその分だけ建設コストも上昇します。

さて今から20年近く前のこと。RC造・SRC造の減価償却期間(用途:住宅)は実に60年でした。当時の税制改正で一気に47年になり、それが現在でも生きています。もちろん寿命が短くなったわけではなく、1年間に計上できる経費を増やして税負担を軽くするためでした。

以前はワンルームマンションを1室単位で購入する、サラリーマンの副業兼節税対策の不動産投資が主流でしたが、最近は1棟丸ごと購入される投資家の方が主流になりつつあります。その一因が減価償却期間の短縮にあると言われています。