恵那市・中津川市がそろそろ全国的に注目を集める季節です。そう、かの「栗きんとん」がお目当てです。30年前は知る人ぞ知る和菓子だったのが、今や贈答品やお土産として抜群の知名度を誇るブランドになりました。関係者の方々の弛まぬ努力の賜物だと思いますが、それにしても感慨深いものがありますね。

最近では正統派栗きんとんから派生した和菓子(洋菓子もあります)も多く作られています。この人気がさらに高まると、肝心の栗が不足してしまうのでは、そんな心配すらしてしまいます。

その心配を倍増させてしまうかもしれないのが以下の数字です。

  • 岐阜県の栗の結果樹面積:492ha(2015年、対2003年で▲23%)

このままだと栗きんとんは幻の和菓子となってしまいそうですが・・・

  • 岐阜県の栗の収穫量  :895t(2015年、対2003年で+11%)

何と関係者の皆さんの努力で、収穫量は増えています。面積は減っても、効率を良くすることで、対応しているのです。素晴らしいですね。

有名な三内丸山遺跡からは栗も見つかっています。ちなみに野生の品種ではなく、栽培された品種であることも分かっています。古代の縄文時代から美味しい栗に対して注ぐ情熱は、今の日本人にもしっかりと受け継がれていますね。