そろそろ来年の話をし始めても、鬼が笑わなくなる時期です。まあ、元々「鬼が笑う」こと自体がありえないと考えれば、普通の状態なのですが。
さて今日はそんな鬼が大笑いするであろう、再来年とその翌年の話です。タイトルの2018年問題と2019年問題とは一体何のことでしょうね?
まずは2018年問題から。実はこの年から18歳人口、すなわち大学入学者が減少し始めます。大学の経営が本格的に冬の時代を迎えるのです。全体が減るので進学率が変わらなければ入学者そのものも減少。少ないパイをめぐって厳しい競争が繰り広げられ、大学そのものがなくなってしまうことも充分にありえます。入学試験を受ける前に、つぶれない大学かどうか調べないといけない、そんな時代となるのです。大笑いしていた鬼がいきなり泣き出しちゃうかもしれないですね。
そして2019年問題。こちらは不動産業界にとってより深刻な話で、総世帯数がこの年でピークを迎え、翌年からは減少に転じるのです。世帯数の増加は、分譲住宅・分譲マンション(新築・中古共)だけでなく、賃貸市場の動向にも大きな影響を与えてきましたが、これによって過当競争がさらに激化し、勝ち組と負け組とにはっきりと二分化されるでしょう。
こうした状況を聞くと、将来に対して悲観的になりますが、そこは逆転の発想で。案外新しいビジネスの鉱脈を掘り当てるかもしれませんよ。