最近は「猫ブーム」なんだそうです。そういう世界に疎い人間には全く感じられないのですが、以下のような事実を知ると、それを認めざるを得ません。

  • 和歌山電鐡の「たま」駅長の経済効果は11億円!!(アベノミクスをもじった「ネコノミクス」という造語が生まれています。)
  • SNSのInstagram(≒写真版ツイッター) に付けられたハッシュタグ(・・・昨年の日本)では、猫がナンバーワン。
  • 「猫島(・・・道を歩けば猫に当たるような島)」をめぐる観光ツアーが大人気。
  • 日本初の猫付き賃貸マンションが誕生!(猫と同居することが、入居の条件)

さらに東京は台東区にある谷中というところは、誰が呼んだか「猫の聖地」なんだそうで、猫好きを呼び込んで街の活性化を図っています。

東京のように衛生面に厳しい場所では野良猫自体が忌み嫌われやすいので、自然と見かける機会も少なくなります。飼い猫には飼い猫なりの良さがありますが、自然の中で育った猫には及ばないところもあります。それは何かというと・・・

「懐かない」

これに尽きるでしょう。「思い通りにならないからこそ愛らしい」というのは、人間でいえば赤ちゃんみたいなもので、突然何の前触れもなく泣き出すのをあやす姿は、まさしく猫好きの人が猫に接するときの態度そのもの。

さてゆるキャラブームの火付け役といえば、「ひこにゃん」(滋賀県彦根市)ですが、これが猫であるのは皆さんご存じの通り、より正確にいうと「招き猫」をモチーフにしたものです。

そもそも招き猫の誕生には彦根藩主井伊家と不思議な縁がありました。それが巡り巡って現代でも多くの観光客を招いているのですから、その効果は計り知れません。猫で街づくり、成功するには「招き猫」の活用をお忘れなく。