田舎で古民家カフェを開業したい、そんな話を聞いても全く違和感を覚えなくなりました。20年前なら「田舎のお客様も少ないところで開業するなんて!」と一蹴されていたところですが、もはや街中の喫茶店よりも集客力があるくらいで、時代の波をとらえることの大切さを改めて痛感します。

さてそんなカフェブームの中で、「ミシンカフェ(又はソーイングカフェ)」という業態が新たな潮流となっているのをご存知でしょうか?

これはそのまま素直に「カフェの中にミシンが置いてあって、そこでお茶を飲みながらミシンで縫製作業ができるというもの」だと思って下さい。ネットカフェでPCやゲーム機が置いてあるのと基本的な発想は同じ。でもそこにミシンを置くという発想は、非凡の極みといえるでしょう。

このことは家電製品の中で、ミシンに対する需要がそれほど高くなくなったことを意味しています。たとえあってもせいぜいベーシックなエントリーモデルで、中級以上のものは「それほど使わないからもったいない」と考えるでしょうから。

だからこそ、様々な機能が付いた業務用のミシンを、プロのアドバイスを受けながら「世界にたった一つだけのオリジナル」を作れる空間が大きな人気を集めるのでしょう。

ミシンはそれなりに音の出る機械で、子育て世代で共同住宅にお住まいの方などは使うのにも気を使わなければいけません。そんなストレスを解消してくれるところも人気の秘訣かもしれませんね。