恵那市岩村町(旧恵那郡岩村町)は人口5千人強の小さな町です。江戸時代は3万石の岩村藩があり、典型的な田舎の城下町です。かつての大通り沿い(岩村本通り)は現在「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けており、電柱の地中化をはじめ、町並みの保存に力を入れています。

隣接する上矢作町よりも恵那市の中心部に近いせいか、賃貸物件も意外に多いです。通勤時間の短縮化、利便性等を考慮して、上矢作町や串原村からの住み替えも結構あります。

岩村町はもともとそれほど広い町ではなかったため、下水道の普及率が非常に高く、主要な幹線道路の整備状況も良好で「適度に快適な田舎町」という感じです。

恵那ICから20分程度ということもあってか、バブル期には多くの分譲地が造成・販売されました。中には空気の綺麗さに惹かれて、大型の天体望遠鏡付きの別荘を築造した方もいます。当時はゴルフの会員価格もうなぎのぼりだったので、ゴルフ場の多いこのエリアに居を構えたくなったという一面もあるでしょう。

町の中心部は城下町時代の名残りで家屋が密集しています。昔は家の間口の幅に応じて税金が掛けられていましたから、いわゆる「ウナギの寝床」型の家屋が多く、現代の生活にはあまりマッチしていません。

一方、中心部から少し離れると敷地の広い農家型住宅と小~中規模の分譲地が散在しています。また最近流行の田舎カフェ的な飲食店も幾つか見られます。

中古住宅は主に長期間空き家になっていた実家とか別荘が比較的よく売りに出ます。どちらも購入後にそれなりに手を入れることを覚悟した方が良いでしょう。

土地から買って新築を考える方にとって選択肢はあまり多くありませんが、分譲地は一定数供給されています。

小さいお子様を育てるには良好な環境ですが、高校進学時は通学時間がそれなりに要するところしか選択肢がないのが気になるところでしょうか。もっともこれは旧恵那郡全体に共通する悩みではありますが。

最後に恵那市の中心部との標高差は+200m。夏はエアコンなしでも過ごせることが結構ありますが、冬の冷え込みはその分厳しいです。どちらに重きを置くかは各自の判断ですが、私は「快適な暮らしのためには適度な寒さも重要」と考える方です。高温多湿はカビをはじめ衛生の大敵ですし、ハエ等を大量発生させたりもします。また熱中症という問題も無視できないので、「自然冷房」がそれを緩和してくれる地域の方が快適度は高いと思いますが、皆さんはいかがですか?