1万円札を1万枚、つまり1億円分積み重ねると約1mの高さになります。日本一の高さを誇るかの富士山の高さまで積み上げると3776億円。では540兆円分積み重ねたら・・・、540万m=5400km。これは日本からヒマラヤくらいまでの距離に匹敵します。ぴんと来ないかもしれませんがとにかくそのくらいの距離なのです。

そんな540兆円がある調査によると消えてなくなりました。といってもゼロになったわけではなく、実際には890兆円投資したものが現在では350兆円になっているという話です。何のことだかわかりますか?

答えは住宅。これまで家を作るために890兆円のお金が累積で投資されてきましたが、現在の資産価値に直すと350兆円分にしかなりません。どんな建物であれ経年劣化と自然損耗は避けられませんが、それにしてもマイナスが大きいですね。

国もその問題には頭を痛めています。中古住宅という貴重なストックを生かすにはどうしたら良いか、一朝一夕には解決しませんが、我々も業界の一員として少しでもその答えを探していきたいと思います。