ある調査によると便器の和式:洋式=50:50になったのは1976年で今から約40年前のこと。洋式便器が主流となった今では隔世の感がありますが、そんな時代の変遷を物語るこぼれ話を1つ。

生まれたときから洋式トイレしか使ったことのない子供も珍しくありません。人生初の和式トイレに挑んだとき、前後逆の姿勢で利用するケースがしばしばだとか。洋式トイレと同じ姿勢で使おうとしたのでしょうね。

さて洋式トイレも随分と進化しました。賃貸でもウォシュレットのないトイレというだけで別の物件を希望されるケースもよくあります。そんな時代になったことを象徴するのが、「トイレを流さない人たちの増加」です。

最近のトイレはハイテク化が進んでおり、人の動き等を感知して、手動で操作しなくても自動的に洗い流してくれます。(ついでに掃除までしてくれるタイプもあります。)毎日そんなトイレを使っていると、「流す」という概念がそもそもないので・・・、というわけです。

便利さの追求はときとして思わぬ副産物を我々の生活にもたらします。トイレもその1つ。そういえば、海外からの旅行者が日本で驚くことの1つが「温水洗浄便座」なんだとか。それに感動するあまり、お土産にしたり、あるいは次に来日するときはそれを買うことが最大の目的になっていることも。

なお昨今話題の中国人による「爆買い」でも「温水洗浄便座」の人気はトップクラスですが、よくよく見たら’Made In China’ と表示されていることに帰国後に気づいて・・・。