消費者契約法成立後、どんな業界でも契約の前に「重要事項説明」が行われるようになりました。そのため不動産における重要事項説明もお客様からすれば「またか」と思われているでしょうが、この業界では消費者契約法成立のはるか以前から重要事項説明を義務付けられていましたので、我々からすると「ようやく時代が追いついた」といったところです。

そんな不動産における重要事項説明がさらに時代の一歩先を行こうとしています。通常は対面で行われる重要事項説明を、PCの画面を通じての説明にしてみてはどうか、という検討が行われているのです。

皆さんも一度は通った道かと思いますが、大学に合格した後のアパート探しを思い出してみて下さい。日帰りで行けるところなら良いのですが、進学先によっては宿泊前提で探さなければならないケースもあったはずです。そして見つけた後に改めて重要事項説明を受けなければならず、交通費が勿体無いという理由で通常は引越しと同時だったりと、かなり乱暴なスケジュールの中で綱渡りをしながらの転居をすることになります。

IT化により、この辺りの問題が解決されれば助かる人も非常に多いはず。海外と取引を行う企業ではスカイプは今や必須のツールとなっていますので、そのノウハウが不動産取引でも生かされることを期待します。