中津川市蛭川、同市苗木は鉱物資源の豊かな場所として知る人ぞ知る存在です。知名度の高いものからほとんど一般には知られていないものまで、以下に列記してみると・・・

  • ペグマタイト
  • タングステン
  • ビスマス
  • トパーズ
  • 蛍石

これ以外にも枚挙にいとまがありませんが、紙面の都合上この程度にしておきます。

鉱物資源は昔から勢力地図の縮図でした。出雲で産出される砂鉄と古事記に登場する天叢雲剣の関係、そしてそれが今に伝わる日本刀独自の製法にもつながっていますし、戦国時代でいえば、甲斐の武田、越後の上杉、いずれも金山(甲州、佐渡)という絶対的な鉱物資源が大きな役割を果たしました。

そして何といっても世界遺産の石見銀山を忘れてはなりません。最終的に毛利家がその手中に収めましたが、それまでにも大内、尼子をはじめとする多くの武将によって争いが繰り広げられました。

かつて日本は銅を輸出していたことがあります。原油や鉄に代表される資源には恵まれていませんが、金・銀・銅には恵まれています。(「いました」が正しいかもしれません。)東京オリンピックまで残り2年。メダルの重さには歴史の重みも加わっていますね。