睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、と来て『はて7月は?』と悩んだことはありませんか? 8月以降は葉月、長月、神無月、霜月、師走とスラスラ出てくると思いますが。
7月は文月(ふづき)です。由来としては短冊で書道の上達を祈った七夕の行事からというのが有力です。文と書、近いようで遠い関係のように思いますが、「蛍の光」に登場する「フミ読む月日~🎵」のフミには「書」の字が使われていて、書=本のこと。「文読む」と勘違いして、手紙を読んでいると考えると「蛍雪の功」の故事との関係が全くわからなくなるのでご注意を。
願い事を書くというと身近なものに絵馬があります。初詣に行くと、時期的な理由もあるのでしょうが、受験生の合格祈願の絵馬がたくさん奉納されています。ところでこの絵馬は、もともとは本物の馬を奉納していたものが、絵馬に変わったのだそうです。なぜ馬なのか、それはさておき絵馬という制度となったのは正解ですね。原始時代の物々交換が、貨幣を媒介とした交換制度に変わったようなものです。
絵馬に願いを書くとき、そんなことに思いを馳せながら書くと、より高い効果が得られるかもしれませんね。