また1つ日本の世界遺産が増えることになりました。九州は福岡県の玄界灘に浮かぶ沖ノ島とその関連遺産です。
恥ずかしながら筆者がこの島の存在を知ったのは7、8年くらい前のことです。日本にはまだまだこんな場所があるんだなあと感心した記憶があります。
現代文明とは対極の存在にあり、その不合理さゆえに世界遺産に選ばれた、等といってしまうと関係者の方に失礼かもしれませんが、知れば知るほどその思いを強くします。
世界遺産の全てがとは言いませんが、保護するために指定されたのに、観光客がたくさん来るようになってかえって保護がしづらくなった、そんな例は幾つもあるはずです。観光地になることの弊害ですね。
沖ノ島は宗教的聖域です。従って誰もが簡単に出入りできるわけではなく、選ばれた人が、極めて特殊な事情がある場合に限って、足を踏み入れることが出来ます。こういう例は他にもあって、奈良県にある三輪山も(一昔前までは)禁足の地でした。
不心得者が神様を怒らせて不吉なことが起きないように祈っています。