前世紀末の1999年、日本におけるペアガラスの普及率(新築戸建て住宅の場合)は6割弱でした。それが今ではほぼ100%。断熱性や省エネ、遮音性等さまざまなメリットがありますが、それにしても「当たり前」になるとは驚きです。

最近ではリフォームでのペアガラス需要も高まっています。断熱性=冬の寒さ対策、というイメージがどうしても先行しますが(特に恵那市・中津川市のような冬の寒さが厳しい地域では)、実は夏にもペアガラスは効果を発揮します。

といっても、夏の暑さ対策のためには陽射しを室内に入れてはダメ。冬の陽射しは大歓迎ですが、夏はエアコンの利きを悪くするだけ。カーテンによる遮蔽をまずは心がけないといけません。

しかしこれだけでは不十分です。そもそもカーテン自体が熱を帯びてしまっているからです。そこで遮熱効果のあるペアガラス(例:Low-e ガラス)が登場します。性能の優れたものになると、室内に入る陽射しを約6割カット、紫外線も8割カットしてくれたりします。

昔はすだれで陽射しを遮っていました。が、防犯に気を使わなければならなくなった昨今では、窓を開けっぱなしにするわけにもいきません。太陽とは上手に付き合いたいですね。ちなみに田舎の我が家にはエアコンは1台もありません。夏は自然冷房、冬も自然冷房完備で暮らしています。