6月の花といえば、99%の日本人が「紫陽花(アジサイ)」と答えるでしょう。時候の挨拶でも「雨に映える紫陽花の花も美しく~」なんて使われたりします。

でもそればっかりじゃあ面白くない・・・というわけでもないのでしょうが、もう1つ6月の挨拶文で使われる花があります。それがクチナシの花で、こちらは「クチナシの花の香りが甘く漂う~」と紫陽花よりも、さらに格調の高さを感じさせます。

一昔前のヒット曲のタイトルにもあった「くちなしの花」ですが、旅路の果てまで吹いてくるほどではないにせよ、強い芳香の花です。また意外と名前とその花が結びつきにくいのも特徴です。

クチナシは、昔は漢方薬や着色料(黄色)として重用されていたそうです。今はそれほどでもありませんが、せめて挨拶文で昔を偲んではいかがでしょうか?