ワールドカップが始まりました。連日連夜テレビやPCの前で大騒ぎしている方も多いと思います。日本もいよいよ初戦。監督交代等々不安要素の方が多いですが、こういう時こそ「雨降って~」を体現してほしいものです。
さて日本はグループリーグを、サランスク(コロンビア戦)、エカテリンブルク(セネガル戦)、そしてヴォルゴグラード(ポーランド戦)の3都市で戦いますが、中でも最終戦の開催地とその対戦相手には不思議な縁を感じます。
というのもヴォルゴグラードはその昔、スターリングラードと言いました。具ラードは「町」という意味なので、直訳すればスターリンの町です。スターリンについては皆さんの方が良くご存知でしょうが、第二次世界大戦中のソ連におけ最高の権力者です。
当然、当時の日本、そしてポーランドにとってスターリンとは多くの関わりがありました。特に陸地で国境を接していたポーランドにおいて、その存在の大きさは日本の比ではありません。
第二次世界大戦の開始はドイツがポーランドに侵攻したことがきっかけとされていますが、実はその少し後にソ連もポーランドに侵攻しました。これは意外と知られていません。
まあもともと国境を接しているのですから、長い歴史の中で戦争はつきもの。ポーランド自体ロシアの被支配下にあって世界地図から国の名前が消えてしまったことがあります。その間、実に150年近く。
そんな歴史もあってか、日露戦争で勝利した日本に対しポーランドは非常に好意的な感情を持っていると言われています。最近知られるようになったポーランド孤児のエピソードなどはその代表でしょう。
国旗も同じ赤と白の2色。試合が終わった後、結果はともかくとしてお互いに対するリスペクトがさらに深まればいいなと思います。