家を建てる時、屋根や外壁にこだわる人は多いと思います。人間でいうと、屋根は髪型みたいなものですし、外壁は肌みたいなものなので、こだわるのも良く分かります。家のイメージを伝える重要なアイテムですし、何よりそこで暮らしている人のライフスタイルや考え方までわかってしまいますから。

とそんな部位に比べて後回しになりがちなのが雨樋です。人間でいうとどこに当てはめるのが適切か、誰も即答できない場所ですからね・・・。

しかし雨樋は顔の輪郭線のようなもの。いわば顔の形を示すものですから、場合によっては屋根や外壁よりもこだわるべきかも。

まず大切なのは機能性。屋根に降った雨水を排水するという本来の目的が果たせなければ、どんなにデザイン性が優れていてもダメ。次に耐久性・耐候性・耐光性といった外部に用いられるものならではの性能も大事です。もちろん価格も重要ですよ。

さてその上でなのですが、形状が丸か角かでも随分とイメージは変わります。色は極力外壁に近い色にしたいですね。幕板のようなものを1階部分と2階部分に用いているようなケースでは、横樋は同じ水平ラインとして同じ色にしたいところ。(幕板の方を雨樋の色に合わせるという考え方でもOK。)

そして最後に雨樋を留めるための金具類。横樋にしろ竪樋にしろ、ある程度の長さを超えれば途中の支えが必要。その金具にも色・形状さまざまなものがあります。そこにもこだわれれば、言うことなしです。