前回のHEMSはご理解いただけたでしょうか? 別にテストで出るわけではありませんので、たとえ理解できなくてもお気楽に。
さて今日はZEHです。HEMSよりは知っている人が多いのではないでしょうか。Zero Energy House の略です。HEMSよりは字面で意味が分かりますね。
太陽光発電等でエネルギーを作り、それをその家で消費する、いわばエネルギーの「家産家消」を行うわけですが、この「産>=消」を上回る住宅のことを略してZEHと呼びます。何だか夢のような話ですね。
が、現実はもっと進んでいてハウスメーカーを中心に制度の普及が幾何級数的に膨らんでいます。ちなみに直近のデータによれば新築注文住宅に占めるZEHの比率は約8%強。10軒に1軒くらいはZEHとは驚きますね。
ただし「家産家消」によるZEHには建築費のアップという側面は避けられません。通常は2~3割程度のコストアップと言われています。標準仕様が2000万円の家が2500万円くらいになってしまうのは頭の痛い問題です。現状では補助金がないとそれに見合うだけの金銭的メリットはありません。
そしてもう1つ。ZEHを達成することが家づくりの目的になってはいけません。住宅を造るのは何のためなのか、そしてそれを達成する手段の1つとしてZEHを選択するのがどうかをよく考える必要があります。