子供の頃からずっと洋式の生活、そんな世代が住宅を取得する時代になりました。中には和室のない家で育った人も少なくないはずです。賃貸物件でも和室のある物件が少数派で、古い物件のリフォームでは和室⇒洋室もスタンダードになっています。

ということで随分肩身の狭くなった賃貸の和室ですが、和室ならではの魅力がないわけではないので、上手く活用してほしいですね。

例えば洗濯物を畳んだり、衣類にアイロンをかける場合。正座をしながらという人も多いと思います。こういう時はやっぱり和室です。またテレビを見たりする時に横になりたいときも和室は便利です。冬の過ごしやすさもフローリングより上ですし、音が響きにくいのもメリットです。

少し前、「引き戸」が時代遅れとみなされた時代がありました。ドアノブの付いた開き戸が当たり前だったわけです。そもそも段差だって当たり前でした。

それが高齢化社会を迎え、バリアフリーが当たり前、引き戸の価値も復活し始めました。階段の勾配も緩やかになり、さらには1Fに主寝室を設けるなど、30年前には想像できなかった暮らし方が主流になりつつあります。和室の価値が復活しても不思議ではないですね。

ちなみに畳が海外に輸出されているケースは意外と多いそうです。和食のお店や柔道を始めとする道場、さらには自宅の一角に。かの有名な大富豪ロックフェラーも自宅は純和風でした。和室だけにとどまらず、茶室もあるとのこと。