住宅ローンを借りられるとセットで加入することになるのが団体信用生命保険です。今年の10月からは住宅金融支援機構のフラット35でもセットされるようになりました。

団体信用生命保険は一般的に住宅ローンを借りた方に万一のことがあった時、即ち死亡した時に残債を保険金で払うものと理解されています。基本的な理解はそれで充分なのですが、それ以外にも保険金が支払われるケースがあります。

それが高度障害になったとき。保険に詳しい方でないと高度障害といってもピンとこないかもしれませんが、例えば両目が見えなくなってしまった、一定の基準を満たす症状により終身介護を必要とする状態になってしまったなどが該当します。

不慮の事故で一生働ける状態ではなくなってしまうこともないわけではありません。そういった状態でも住宅ローンの返済だけはしなければならないのではあまりにも理不尽なお話です。「高度障害」という以上、かなりハードルの高い状態を満たす必要がありますが、万一のときは周りの方に相談してみましょう。

なお金融機関によっては団体信用生命保険の特約に「三大疾病(・・・ガン、脳卒中、心筋梗塞)」を付いているものがあります。必要かどうかは各自の判断ですが、既契約の保険の見直しと併せて検討してみてはいかがでしょうか。ちなみに「九大疾病特約」が付いたものもありますよ。増えた6つの中身は、糖尿病や高血圧症なんかが含まれています。もっともただの高血圧症ではもちろんダメで、365日以上の就業不能状態継続が条件です。1年以上働けない高血圧症なんて想像できませんが、必要な方は一定数いるのでしょうね。