風邪対策の間違いではありません。恵那市のような場所で暮らしていると「風」に対してさほど神経質になる必要はありません。例えば2016年の気象データを見ると、平均風速は2m/Sを以下。南西方向からの風が多いようです。
では岐阜市の場合はどうでしょうか? 2016年のデータを見ると、恵那市の平均風速を1m/S程度上回ります。たかが1m/Sですが、風速1m/Sで体感温度が1度下がると言いますからその差は思ったより大きいですね。ちなみに岐阜市は北西方向からの風が多いです。
以前に岐阜市で仕事をしていたとき、玄関や窓を北西方向に作りたがらないケースがよく見られました。風対策、すなわち伊吹おろし対策です。その気持ちはよくわかります。濃尾平野が広がる場所で遮るものがありませんから。
しかも伊吹おろしは冬により厳しくなります。日本海側からの寒冷な空気が強い風となって吹き込み、関ケ原のあたりが大雪に見舞われることもしばしば。そんな地域ならではの家づくりは工夫と対策が必要です。