最近、リフォームの世界で大きな変化が生まれています。表題にもある通り「誰」のためにリフォームするのか、ということです。

もちろんそこで暮らす家族のためであることは今までと変わりません。問題はその「家族」の中に「愛犬」が加わるようになったこと。「愛犬家住宅」とか「愛犬住宅リフォーム」、そんな目的で家を新築したり、増改築、リフォームする人たちが増えているのです。

実際、そうしたニーズが強くなってきているので、大手ハウスメーカーや大手リフォーム会社が愛犬家のための専用サイトをそれぞれ設けています。そこには通常のリフォームでも参考になるような情報が幾つも紹介されています。リフォーム事例も多くのサイトで見ることが出来ますが、「犬の動線」という言葉が出てきたときには瞠目しました。

さらには「愛犬家住宅コーディネーター」という民間資格の取得者も増えています。その数は全国で4000人に迫る勢いとか。

昔は外の犬小屋で暮らしていたものですが、今は室内で同居するのが当たり前。家づくりが犬の目線で自然と進行するのも納得です。少子高齢化化、核家族化の進行で、高齢者夫婦世帯・高齢者単身世帯が増えて、少人数で暮らす寂しさを紛らすためにペットに救いを求めるケースは今後ますます増えるでしょう。愛犬住宅リフォームのニーズもまたしかりです。