昨年末に「平成27年分の相続税の申告状況について」という内容で、国税庁からある数字が公表されました。

それによると、前年つまり平成26年分の相続税では課税対象が4.4%だったのが、平成27年には8%と大幅にアップしたとのこと。平成27年1月1日以降の相続より、基礎控除の見直しが行われた影響です。

そのため相続税収も約30%アップして、約1兆8000億円。5000億円ほど増えたのですから、びっくりしますね。

ちなみに平成25年度税制改正の際の試算では、税制改正に伴う税収増は2420億円と見込まれていました。誤差が2倍以上あるものを「見込み違い」の一言で片づけてよいものかと思いますが、国にとっては嬉しい誤算。株式市場が堅調だと金融資産の評価が大きく上乗せされますから、平成28年の相続税収も再び「嬉しい誤算」となるのは間違いありません。