まずは以下のアンケート結果をご覧下さい。

  • 難しくて分かりにくい・・・29.4%
  • 何となく不安・・・・・・・30.4%
  • 特に不安はない・・・・・・26.6%
  • 分かりやすくて簡単・・・・ 1.4%

※「難しくて分かりにくい」又は「何となく不安」の理由は?(複数回答可)

  • 価格の妥当性を判断しづらいから・・・・・・44.2%
  • 流れが分かりづらいから・・・・・・・・・・40.1%
  • 品質の良否を見極めづらいから・・・・・・・34.1%
  • 価格が景気によって大きく変動するから・・・30.0%

このブログでわざわざ採り上げるわけですから、勘のいい方はその答えがもうわかってしまったのではないでしょうか。

そう、これはズバリ「不動産取引」に対するアンケートです。「分かりやすくて簡単」と回答した人は業界関係者としか考えられません。「特に不安はない」のは取引経験が複数回ある人でしょうね。

我々としては「難しくて分かりにくい」、「何となく不安」、こういう回答をされた方の声により耳を傾けるべきで、特に「流れが分かりづらい」が4割もあることには、身が引き締まる思いです。

たいていのお客様は「難しくて分かりにくい」とか「流れが分かりづらい」とは言いません。口の達者な営業相手だと一方的な「聞き役」になることも多いでしょう。

だからこそ先回りして不安を取り除く必要があります。同じ住宅を購入する場合でも、新築と中古では流れは違います。新築でも完成済みと工事中でも流れは変わります。さらに戸建てとマンションではもはや取引は別物です。それを「分かりやすく」説明することは非常に大変ですが、その手間を惜しむとお客様の不安はいつまで経っても解決せず、結果的に取引が不成立になるだけ。時間は2倍かかっても後でキャンセルされる確率を減らす方が良い、そんなスタイルがこれからの不動産業では求められているのではないでしょうか。