家は出来る限り広くしたい、でも予算はギリギリなので・・・、そんな矛盾を抱えながら削れるスペースはないかと知恵を絞るのが、ある意味で家づくりの醍醐味と言えるでしょう。

その悩みの中で犠牲(?)になりやすい場所の代表といえばトイレです。お風呂の広さとトイレの広さの二者択一なら前者を選ぶ人の方が多いはずです。実際のところ小さいお子さんがいらっしゃる家庭だと、一緒に入浴&着替えをする機会が多いですから、脱衣室と浴室は広めにされるのが正解です。この場合にトイレの横幅を広くすると、お子さんには座った状態でトイレットペーパーが取りにくくなることもありますから。すぐに成長するとはいうものの、なかなか難しい問題ですね。

かといってトイレスペースを犠牲にするとこんな問題も起きますのでご注意を。最近は大きめのトイレにされるお客様が多いですが、便器の端から壁までの距離は最低でも50㎝以上は確保できるのかどうかを確認しておきましょう。

将来の介護を見据えて・・・、という理由ももちろんありますが、空きがあまりないと日常の清掃時の苦労が倍増するというのが最大の理由です。もっとも汚れやすい場所であり、もっとも衛生的に気を配りたい場所ですので、日々の掃除はとても大切ですから。

最近のトイレは全自動で掃除までしてくれるので楽なのですが、トイレの床まで掃除してくれるわけではありません。様々な使い勝手を考慮して、身の丈にあった広さを確保するようにしましょう。