一昔前の賃貸住宅は、「借主が全て揃える」のが当たり前でした。「全て」の中身として代表的なものに、エアコンと照明器具があります。最近ではエアコン1台が標準ですし、照明器具が最初から付いている物件も随分と増えました。大家さんとしての負担は増えますが、厳しい市場競争に勝っていくためには、このくらいの投資は仕方のないことかもしれませんね。

通常、アパートに付いている照明器具は、リモコンでオンとオフを切り替えるシーリングタイプのものが主流です。昔の照明器具はひもが垂れ下がっていましたが、そういうものはもはやお洒落ではないということでしょう。家具(例:ダイニングテーブル)の配置にも気を使いますし、子供が勢いよく引っ張って切れてしまったりしますから。

当たり前の話ですが、誰しも自分がお金を出して購入したものは大切にします。他人(=大家さん)がお金を出した照明器具を大切にしてもらえるのか、不安に思われても不思議ではありません。最近では防汚コーティングタイプの照明器具も販売されているので、少し出費は増えますが、こうしたものを選んでおくほうが良いと思います。ただでさえ手の届かないところにあるので、普段から清掃してもらえる可能性はほぼゼロですから。

またキッチンの照明は油汚れも気になります。こちらは撥水・撥油のコーティングがしてあるものを選ぶといいでしょう。