人口減少・流出は地方自治体にとって、共通の悩みです。企業誘致による雇用創出で人口が増えていたのは、20世紀までのこと。これからはひとひねりもふたひねりも工夫しないといけない時代となりました。

恵那市は田舎暮らしをサポートする仕組みを岐阜県でも比較的早くから取り組んできました。しかしそれだけでは人口の減少・流出に歯止めをかけることは難しいので、今年度からは更にパワーアップした施策を始めました。

その1つが「新婚おめで10事業」。一定の条件に該当された新婚の方に、10万円相当のお祝い品がプレゼントされます。プレゼントされるものは、恵那市ならではのもの、とのことで何が貰えるのか、非常に楽しみですね。

一定の条件とは、もちろん恵那市内に居住し、少なくとも3年以上継続して住む意思があること。

「孟母三遷の教え」の故事が教える通り、どんな場所に住むかは子供の人格形成少なからぬ影響を与えますし、大げさにいえば「人生を決める」ことも充分にありえます。

目先の10万円欲しさに住む場所を選択することもあるにはあるでしょうが、それよりも地元の人間としては、こうした取り組みに反応して恵那市に関心を持つきっかけになってくれれば、そんな風に思っています。