㈱東京カンテイが、「都道府県別 新築・中古マンション価格の年収倍率」を毎年公表しています。最新版の「2015」によると東京では、新築マンション価格の年収倍率が10倍を超えていました。これはかのバブル期並みの数字だとか。

といっても当時と今とでは状況が大きく異なります。当時は「価格上昇、年収上昇」タイプで、価格の上昇速度に年収のそれが追いつかなかったことによるもの。一方、現在はというと「価格上昇、年収下落(横ばい)」による相乗効果。表面的な数字を追いかけると、事実を見誤ってしまうので注意してください。

ちなみに岐阜県はどのくらいだと思われますか? 新築・中古それぞれ考えてみてください。(東京の中古は約7.6倍です。)

正解は新築が約6倍、中古が約3.7倍です。恵那市の場合は戸建て住宅が多いので、マンションの年収倍率は参考値程度ですが、それでも物件を選ぶときには頭に入れておきたい数字です。分譲マンションは「管理費、修繕積立金、駐車料金」が毎月必要になるため、建売住宅を購入するときは、プラス1~2倍くらいの範囲に納めたいところです。