「今年驚いたこと」の個人的ベストテンを挙げるとしたら、どうしても外せないものがあります。それは「鬼怒川決壊による大水害」です。

岐阜県という海のない県に暮らしているせいか、「水害」にはそれほど脅威を抱いていません。岐阜県の水害として最も記憶に残っているのは、昭和51年の長良川決壊とそれに伴う安八・墨俣町の洪水ですが、そこはもともと輪中地帯であることから「想定の範囲内」と理解していました。

そして今年。同じく海のない栃木県で記録的な大水害が発生しました。河口に近い輪中地帯での水害とは全く意味合いが違います。

今、そのときの衝撃は少しずつ薄れています。が、「天災は忘れた頃にやってくる」わけで、完全にどこかへ追いやってしまうことのないようにしないといけません。