アイギ不動産スタッフブログ

2018年8月30日 

蛍が真夏の風物詩だったのも今は昔。この地域では6月にホタル祭りがあったりします。

昔は普通に家の中に入ってきたりしたものですが、気密性の高い住宅では隙間から入ってくること自体ありえないことですし、そもそも蛍そのものがあまり見られませんね。

件の蛍祭りもいろいろと難しい問題があるようで、例えば虫よけスプレーを使っている人が意外と多いんだとか。蚊対策が必要なのは分かりますが、肝心の蛍をわざわざ遠ざけようでは本末転倒もいいところ。自制してほしいですね。

物思へば 沢の蛍も 我が身より あくがれいづる ()かとぞみる(和泉式部)

こんな世界をいつまでも共感できるといいですね。

ゴルフ

2018年8月27日 

人口減少は今の日本にとって非常に大きな問題です。様々な分野でその影響がみられますが、ゴルフ人口の減少もその1つです。

このところ年間100万円単位で人口が減少し、そのためピーク時には2兆円に手が届くくらいの市場規模でしたが、今はその半分程度になってしまいました。ゴルフ場がとても身近な存在である恵那市でも、その影響は小さくないはずです。

大きな理由は2つ。ゴルフ世代ともいうべき団塊の世代の高齢化と若い世代のゴルフ離れ。どちらも他の分野と共通する問題です。

団塊の世代でいうと、退職も大きな理由でしょう。会社の付き合いがなくなり、その分をプライベートで穴埋めというわけにはいきません。年金生活に入ってお金のかかる娯楽はなかなか厳しいでしょう。

何かとお金のかかる若年層はもっと深刻です。日常の業務に忙殺され、練習に行く時間を作ることすら容易ではありません。

そんなわけで日本各地では閉鎖したゴルフ場跡地に太陽光発電設備を設置するケースが多いんだとか。岐阜県もその例にもれず、約1年後には1万5000世帯分をカバーするメガソーラーが完成します。

これはこれでいいお話のようですが、やがてはそのメガソーラーも今のゴルフ場のような運命をたどることも充分ありえるわけで、土地を活用する事業の難しさを思い知らされます。

恵那山トンネル

2018年8月23日 

今から43年前の8月23日に恵那山トンネルが開通しました。当時は道路トンネルとして日本一の長さでした。開通して間もない頃、車に乗せられて通った記憶がありますが、車窓から見える黄色い照明が延々と続く光景に不慣れなせいか、少し気持ち悪くなった記憶があります。

その黄色い照明の正体がナトリウムランプだと知ったのはずっと後のこと。蛍光管のように家庭で使われないので、触れる機会はあまりないですから。

ナトリウムランプがトンネル内の照明で用いられるのは、

  • 寿命が長い
  • 蛾をはじめとする昆虫が群がりにくい
といった理由があるからだそうです。照明器具が切れるたびにトンネル内の道路の通行制限をしていたら何のためのトンネルか意味がわからなくなりますね。

虫が群がりにくいのも素晴らしい特徴です。車のライト周りに虫の死骸が付着していることがよくありますが、トンネル内を高速通行中の車なんかは光るものが他にないため、本来は虫が集まりやすいもの。照明も同じです。視界を遮られたり、あるいは照明本体に付着するようなことがあると、日常的にその清掃に忙殺されます。

このような特徴を持つナトリウムランプ、最近では思わぬところでも役立っています。それが冬季の温室栽培の照明です。植物の育成には光の波長が大きな影響与えているのだとか。ナトリウムランプの波長は成長の促進に寄与するそうです。

原石

2018年8月20日 

中津川市蛭川、同市苗木は鉱物資源の豊かな場所として知る人ぞ知る存在です。知名度の高いものからほとんど一般には知られていないものまで、以下に列記してみると・・・

  • ペグマタイト
  • タングステン
  • ビスマス
  • トパーズ
  • 蛍石
これ以外にも枚挙にいとまがありませんが、紙面の都合上この程度にしておきます。

鉱物資源は昔から勢力地図の縮図でした。出雲で産出される砂鉄と古事記に登場する天叢雲剣の関係、そしてそれが今に伝わる日本刀独自の製法にもつながっていますし、戦国時代でいえば、甲斐の武田、越後の上杉、いずれも金山(甲州、佐渡)という絶対的な鉱物資源が大きな役割を果たしました。

そして何といっても世界遺産の石見銀山を忘れてはなりません。最終的に毛利家がその手中に収めましたが、それまでにも大内、尼子をはじめとする多くの武将によって争いが繰り広げられました。

かつて日本は銅を輸出していたことがあります。原油や鉄に代表される資源には恵まれていませんが、金・銀・銅には恵まれています。(「いました」が正しいかもしれません。)東京オリンピックまで残り2年。メダルの重さには歴史の重みも加わっていますね。

意外な日本文化

2018年8月17日 

最近、とあるものを求めて海外から来日された方がTVで放映されていました。日本人ならその存在にあまり疑問を持たないものですが、何だと思いますか?

答えは砥石です。日本人にとっては包丁や鎌といった刃物を砥石で研ぐのは当たり前ですし日本が世界に誇る文化の1つである日本刀には専門の研ぎ師がいるくらいです。砥石がいかに日本人の生活、ひいては日本文化に欠かせぬ存在かわかりますね。

しかし海外ではそうではありません。そもそも良質な砥石が周りで採れません。日本からわざわざ輸入指定いるくらいです。

和食の注目度がかつてないほど高まり、寿司や天ぷらだけでなく、昆布やカツオ節、さらには味噌や醤油といったものにまで興味を持つ人が増えています。和食に興味を持つと、当然ながらその調理器具にも目が向きます。和包丁に興味を持ち、その手入れとして用いられる砥石も然り。インターネットの動画サイトで砥石の使い方を学べるともなれば、国境は関係ありませんね。

最近では家庭で包丁を研ぐ話はあまり聞きません。切れなくなったら新しいものを買えばいいとか、子供が真似をしてケガをしたらとか色んな理由があるでしょうが、こういう地味な文化こそ守っていってほしいものです。

固定資産税

2018年8月13日 

土地には様々な税金が掛かっています。皆さんにもっとも身近なのは固定資産税でしょう。毎年毎年市町村から請求が来るたびに「あぁまたこの季節がやって来たか・・・」とため息をつかれる方も多いと思います。

ところで固定資産税ってなぜ必要なんでしょうか? 歴史をさかのぼれば明治時代の地租にそのルーツを求めることが出来ますし、建物でいえば鎌倉時代の棟別銭や江戸時代の間口税といったケースに見られる通り、不動産を保有していることに対する税金というのは長い歴史があります。でも「建物を持っているなら税金を払え」というのも結構無茶な論理ですね。

もともとは家屋そのものというよりも家に対する課税だったようです。今でいう町内会費的なものですね。さらに最初は一時的な臨時課税、つまり檀家のお寺の普請に伴なう臨時出費のようなもの、だったケースもあるとか。

それがいつの間にか現代の固定資産税につながっているわけですが、少なくとも土地に関しては課税の大義名分はあります。

それは土地の価格が接している道路によって大きく依存しているのは皆さんご存知の通り。道路は通常公共の所有物ですから、その所有者の維持管理状況次第で価格も大きく変動します。いわばその価値を保証する保証料みたいなものを納税しているといえます。

かつては土地の価格が右肩上がりで、固定資産税はその価格の上昇に追いついておらず、そのキャピタルゲインからすれば微々たるものでした。これが不動産騰貴の一因でもあります。それがバブル崩壊とともに一気に潮目が変わり、土地の下落に固定資産税の負担が追い付かないケースがみられるようになりました。

このところ都心部を中心に地価が上昇しています。景気の波によって税収が大きく変動する法人住民税や住民税とは異なり、毎年一定の税収を見込める固定資産税は地方自治体にとって非常に重要な税収源です。

ひところ地積測量が盛んに行われていました。過少に登記されている土地の面積を正しい面積に登記しなおすことで税収が増えるので~という理由でした。ちなみに恵那市の税収の約半分が固定資産税によるものです。

天の河

2018年8月10日 

旧暦の七夕まで残り1週間ほど。かの松尾芭蕉が「荒海や 佐渡によこたふ 天の河」と奥の細道で句を詠んだのも、旧暦のこの時期でした。夜空を見上げると天の河が一番美しく見えるのでしょうね。

というように、古来より多くの人々のロマンを掻き立ててきた天の河ですが、何と日本人の7割はそれを見ることが出来ないとのこと。「えっ!?」と思わず言葉が出てしまいますね。

理由は単純で夜間照明の光が強いため。人工の光によって、天の河だけでなく多くの星たちが、その鑑賞の機会を奪われているのです。

夜間照明の利便性はいうまでもなく、多くの恩恵を被っている以上、贅沢は言えません。夜でも安心して一人歩きできるのは照明あってこそでしょう。

しかし何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。「公害」ならぬ「光害」の影響は人間の生活だけにとどまりません。

例えば野生動物の生態系を考えてみましょう。動物の繁殖期は日の長さによって変わるそうです。日が長くなることで活動が盛んになるもの、逆に日が短くなることで活動が盛んになるものがあり、前者はウマ、後者はヒツジがその代表です。

人工の光による不夜城状態が、こうした動物の特性に影響を与えないわけがありません。また光に群がる昆虫、そしてそれを捕食する生き物、これも当然影響があります。餌の集まるところに野生の生き物は集まるものですから。

光あるところに影はつきもの。溢れる光の眩しさに目を奪われて、その影の存在を軽視すると大きなしっぺ返しがありそうですね。ちなみに世界には天の河の光で影が出来る場所があるそうです。

 

 

春は桜、夏は・・・

2018年8月6日 

春を代表する樹木は桜、秋を代表する樹木は紅葉又は銀杏、冬を代表する樹木は・・・難しいのですが、松としておきましょう。日本庭園に欠かせない松は、冬の雪景色の中でこそ、その本領を発揮するとも言われています。白砂清松という言葉がありますが、他の樹木が塩水や潮風で生育できないような場所でも松は立派に成長しています。中にはいったいどうやって??と思うような断崖絶壁にも生えていますから、不思議と言えば不思議です。

さてここで夏を代表する樹木は? 問いかけると、春の桜のような占有率の高い回答はないと思います。花ならヒマワリが結構な割合を占めるのでしょうが、それに相当しそうな樹木は思い浮かびませんよね。南国のイメージからヤシの木をひねり出す人はいるかもしれませんが。

夏の一日、周囲の景色を眺めながら夏の樹を考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

不動産とスポンジ

2018年8月3日 

台所の必需品、スポンジ。どういう仕組みであんなに水を吸収するのか、子供の頃は不思議に思っていました。夏休みの自由研究がまだ決まっていないようなら、スポンジは面白いんじゃないでしょうか。同じ体積のスポンジでも、形状(直方体、三角柱、四角垂・・・)によって水の吸収量が変わるのか? あるいは同じ表面積でも形状によって水の吸収量が変わるのか? さらにいえば同じスポンジでも砂糖水と塩水で変わるのか??? 等々。

さて不動産の世界でもスポンジが登場するようになりました。正確には「スポンジ化」ですが、聞いたことありますか?

「都市のスポンジ化」という言葉を聞くと、都市部がスポンジ本体、そして水分が地方からの流入者、そんなイメージで思ってしまいますが、実際は「都市の内部において、空き地、空き家等の低未利用の空間が、小さな敷地単位で、時間的・空間的にランダム性をもって、相当程度の分量で発生する現象」だそうです。スポンジは多くの小さい穴の集合体、つまり多孔性のものなのですが、都市部本体で少しずつ小さな穴が出来ているということなのでしょう。

空き地や空き家という小さな穴は、都市の密度を低下させます。当然ですが、行政サービスは効率という面から大きく低下します。それが新たなスポンジ化を加速させるのですが、問題は社会資本の維持管理コストはあまり変わらないこと。100世帯の集落が半分空き家になって50世帯になったからといって、空き家のところだけ、上下水道管を除去することはできません。さらにいえば、その集落だけ水道料金を2倍にすることもできないでしょう。

これまでは都市化を促進する地域を行政が誘導してきました。それによってともすればバラバラになりやすい社会資本(道路、上下水道・・・)への投資を集中して行えるようになっていたわけですが、スポンジ化によってその反動がこれから起きることになると、非常に大きな問題です。都市のスポンジ化問題、早急な対策が必要でしょう。

 

 

2018年7月30日 

百人一首には恋愛の歌や旅の歌、そして四季折々の歌があります。四季の中で一番多いのはいつだと思いますか? 正解は秋で20首を数えます。で、一番少ないのが夏で、秋の5分の1、4首です。意外に少ないですね。

「意外に少ない」と感じる理由は、2番目に登場する歌が、持統天皇の「春過ぎて~」で、その印象が強いからでしょうか。残りの3首も上の句を聞けば、下の句が思い浮かべられると思います。(ちなみに「夏の夜は~」、「ほととぎす~」、「風そよぐ~」です。)

さてサマータイムという制度があります。採用している国の代表がアメリカです。簡単に言うと、9時~17時が営業時間の会社が、1時間なり時間を早めて8時~16時を営業時間とする制度。朝早起きし、仕事を早く終えて帰る、日本でもかつて採用していた時期があったようですが、馴染まないため廃止となりました。廃止の理由の1つが残業時間の増加を招いたため、というのがいかにも日本的ですね。

話は変わって江戸時代の頃の日本。時計のない時代を思い浮かべて下さい。日の出と日の入りが労働時間の基準になりました。そもそも照明器具のない時代ですから、日が落ちたら働くのは難しいです。

そしてここからが重要なのですが、「昼=日の出から日の入り」までを6等分、「夜=日の入りから日の出」までを6等分していました。それを刻とし、さらに4等分したのを「時」としていました。草木も眠る丑三つ時なんていうのも、夜の時間を6等分していた時代の名残です。(丑の刻の3番目の時ということ。)

そんなわけで、夏の昼と冬の昼の間における「刻」には最大で1時間近い差がありました。こうした和風サマータイムは庶民の暮らしに合っていたので、もう1度そうすべきかもしれませんね。

 

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