2017年12月記事一覧

蛍の光🎵

2017.12.28

今年の7月、パナソニックが蛍光灯の生産を2018年度末をもって終了することが公表されました。その歴史(・・・会社が軌道に乗るきっかけとなったのは、二股ソケットでした。)を考えるとき、会社の発展を支えてきた会社の顔と呼んでも差し支えないでしょう。時代の流れを感じずにはいられません。

その後継者となるのは今や当たり前となったLED照明。長寿命、省電力といいことづくめの照明器具を利用されている方も多いと思います。

このLED照明を購入する時迷われたことはありませんか? 蛍光灯を購入する際には「30W(ワット)」という単位で選んでおり、その数字がどうしても頭に残っていますから、「lm(ルーメン)」と言われても???ですね。

ではここで基本的なことをおさらいしておきましょう。ワットは消費電力の単位、つまり大きければ大きいほど明るくなりますが、電気代もその分増えます。一方ルーメンは明るさの単位で、こちらも大きければ大きいほど明るくなります。

問題は既存の蛍光灯のワット数とルーメンの関係ですが、

  • 20ワット・・・170ルーメン
  • 30ワット・・・325ルーメン
  • 40ワット・・・485ルーメン
  • 60ワット・・・810ルーメン
とされています。

これからは蛍光灯の入手が困難になります。今の内からルーメンに慣れておくといいですね。

今年のブログはこれで最後になります。来年の第1号は1月8日を予定しています。皆さんよいお年をお迎えください。

生命保険こぼれ話

2017.12.25

前回のブログで団体信用生命保険についてご紹介しました。死亡時しか保険金が出ないと思っていた方には、ご参考になったのではないでしょうか。

さてその死亡時以外の保険金給付の対象となる高度障害ですが、それを判断するのは誰だと思いますか?

最終的に保険金を給付するのは保険会社にはなりますが、その基となるのは主治医の診断書です。今の状態がどの程度なのか、そして回復の見込みがあるのかないのかなど、様々な観点から診断した結果を請求書類に添付し、その審査を受けます。

ということで、診断書はとても重要です。そしてこの診断書は保険会社によってマチマチで、お医者さんの言葉を借りれば「分かりやすくてスラスラ書ける」ものから「分かりにくくて時間がかかる」ものまであるとのこと。

もちろんお医者さんと診断書の相性もあるのでの一概に「この保険会社は書きやすい・書きにくい」と断じることは出来ません。しかし書いてもらう立場の大きな障害を負った人にとっては運命を左右するものなので、気分良く書いてもらえたので保険がおりた、イライラしながら書いたので保険がおりなかったというのでは困ります。

分かりやすい文章を書くクセを付ける、さらに理解しやすい図表を付けるといったことがいかに重要かよくわかります。大きなお金を扱う立場の仕事をしていると、余計にそう思います。

 

団体信用生命保険

2017.12.21

住宅ローンを借りられるとセットで加入することになるのが団体信用生命保険です。今年の10月からは住宅金融支援機構のフラット35でもセットされるようになりました。

団体信用生命保険は一般的に住宅ローンを借りた方に万一のことがあった時、即ち死亡した時に残債を保険金で払うものと理解されています。基本的な理解はそれで充分なのですが、それ以外にも保険金が支払われるケースがあります。

それが高度障害になったとき。保険に詳しい方でないと高度障害といってもピンとこないかもしれませんが、例えば両目が見えなくなってしまった、一定の基準を満たす症状により終身介護を必要とする状態になってしまったなどが該当します。

不慮の事故で一生働ける状態ではなくなってしまうこともないわけではありません。そういった状態でも住宅ローンの返済だけはしなければならないのではあまりにも理不尽なお話です。「高度障害」という以上、かなりハードルの高い状態を満たす必要がありますが、万一のときは周りの方に相談してみましょう。

なお金融機関によっては団体信用生命保険の特約に「三大疾病(・・・ガン、脳卒中、心筋梗塞)」を付いているものがあります。必要かどうかは各自の判断ですが、既契約の保険の見直しと併せて検討してみてはいかがでしょうか。ちなみに「九大疾病特約」が付いたものもありますよ。増えた6つの中身は、糖尿病や高血圧症なんかが含まれています。もっともただの高血圧症ではもちろんダメで、365日以上の就業不能状態継続が条件です。1年以上働けない高血圧症なんて想像できませんが、必要な方は一定数いるのでしょうね。

 

リニアが開通すると・・・

2017.12.18

子供の頃、リニアは正しく「未来の乗り物」でした。超電導なる言葉の響きが、よりそれを深めていました。

それからしばらくして時が流れ、ようやく実用化となりました。開通は2027年予定なので、残り10年を切りました。沿線の住民としては国家的な大プロジェクトが行われる場所に選ばれたことに大きな喜びを覚えています。

さてリニアが開通した後の未来予想図がいろいろなところで語られていますが、そのうちの1つが、「名古屋が大阪を抜く」という話です。俄かには信じられませんね。

再び子供の頃の話に戻ります。日本における人口その他さまざまな要因から、1位:東京(を含む首都圏)、2位:大阪(を含む近畿圏)、3位:名古屋(を中心とした中部圏)、という序列がありました。しかしその差が徐々に縮まってきているのです。

例えば分かりやすい指標の一つに人口があります。1985年と2015年でそれぞれ比較してみましょう。

■大阪府・・・1985年:約867万人⇒2015年:約884万人(+17万人)

■愛知県・・・1985年:約645万人⇒2015年:約748万人(+103万人)

■大阪市・・・1985年:約264万人⇒2015年:約269万人(+5万人)

■名古屋市・・・1985年:約212万人⇒2015年:約230万人(+18万人)

頭に刷り込まれた常識というのは恐ろしいもので、大阪府と愛知県、大阪市と名古屋市の差は「意外なくらい小さい」のに気付きます。またこの30年間で愛知県が大きくその人口を増やしたのに対し、大阪府は微増にとどまっています。この状況が今後も続けば逆転云々も夢物語ではなさそうです。

ただし残り10年で逆転するとは思えません。東京に本社、大阪に西日本の本社機能という体制が変わるには、東京と名古屋、名古屋と大阪の地理上の位置関係から相当難しいからです。リニアが東京⇔名古屋ということで、少しはオフィス、大型店舗に移動がみられると思いますが、現在の大阪にとって代わるほどではないでしょう。

しかし予想は予想です。いい意味で裏切られることを期待しつつ、その時を待ちましょう。

税金

2017.12.14

不動産というのは税金の塊です。売っても買っても税金がかかります。といってもバブル期に比べればまだ負担が軽くなった方で、昔は譲渡税の税率も高かったですし、地価税なんてものもありました。さらには住宅ローン控除も今とは比べ物にならないくらい薄い制度でした。まあ右肩上がりの時代は高コスト負担も気にならないキャピタルゲインがあったわけですが。

一般的にマイホームを土地から購入して取得する場合、代表的な税金は

  1. 登録免許税
  2. 消費税(建物のみ)
  3. 不動産取得税
この3つです。登録免許税は所有者を買主に移転する際に負担するもの。売主、買主どちらが負担しても良いのですが、一般的には買主の負担とされています。自分の名義にしてもらうのですから当然かもしれませんね。消費税は土地には課税されませんが建物にはかかります。税率は他のものと同じです。税率が上がる時は駆け込み需要がよく見られます。

さて最後に残った不動産取得税。計算方法は、「固定資産税評価額×税率(・・・土地やマイホームは3%)」です。この税金は都道府県が課税主体となりますが、「忘れた頃」にやってくることが多いです。というのもまず名義が変わってから、その情報が都道府県の担当部署に伝わった後で、事務処理が行われるからです。

「忘れた頃」にやってくる理由はほかにもあります。新築の建物の場合、そもそも「評価額」がありませんから、そこから始めなければなりません。土地ももともとの分譲地ならともかく、田んぼや畑を転用したり、山林を造成したりと価値が大きく変動した場合は評価額を改めて算出する必要があります。つまり「納税額(の計算根拠となる評価額)が出るまでに時間がかかる税金」なのです。

不動産取得税は土地にも建物にも課税されます。住宅、特にマイホームは様々な税制上の特典がありますが、ゼロになることはあまりありません。マイホームに関する精算を終え、ようやく落ち着いたころにこっそりと届きますので皆さん注意して下さい。

サンマと田舎暮らし

2017.12.11

有名な落語のネタの1つに「目黒のサンマ」というのがあります。内容は割愛しますが、江戸時代の庶民文化を瞬時に理解できるネタですので、興味のある方は是非ネットで情報収集して下さい。

サンマは「秋刀魚」と書くように秋が旬の魚です。秋になるとサンマを焼く匂いがあちこちで漂っていましたね。このように昔はそれこそ庶民の味方のような位置づけでしたが、最近では漁獲量も減少し、おいそれとは手を出しにくくなっています。

それを象徴するのが今年の9月10日に行われた「目黒のサンマ祭り」です。会場で供されるサンマ(全7000匹が何と無料!!!)は岩手県宮古市で水揚げされたサンマを会場まで運んできましたが、思いのほか漁獲量が少ないので、北海道産のものを運んできて、数量を確保したとのこと。さらにその翌週は宮城県の気仙沼で水揚げされたサンマを振る舞いましたが、前年に水揚げされた冷凍物を使わざるを得なかったとのこと。

このお祭りには毎年3万人以上が訪れるそうです。「タダだから」というのもあるのでしょうが、焼き立ての美味しいサンマはたとえ有料でも多くの人を引き付けるでしょう。

さらにいえば、都心部に住む人にとって「家でサンマを焼く」こと自体がとても困難です。なぜなら下手をすると室内に設置された火災報知器(煙を感知するタイプ)が反応するかもしれませんから。庶民の味方の食材なのに食べたいときは外食するしかない・・・、その欲求不満が祭りに足を運ばせるのでしょう。

田舎暮らしに憧れる理由の中に「炭火や七輪で調理したものを食べたい!」というのがあるようです。サンマ好きな人なら、広々とした庭先でウチワで扇ぎながら七輪で焼いたものを食べたいでしょうから。

都会暮らしの方が、「目黒のさんま」に登場する殿様にダブりますね。

メンテナンスフリー

2017.12.07

今となっては当たり前の発想も、当時は革命的な発想だったものは枚挙にいとまがありません。例えばコピー機やプリンターのインクをカートリッジ式に。これはCANONが生みの親なのですが、その発想に至った経緯というのが、

  1. (開発を始めた)当時はオフィス需要が主体だったが、いずれ小型化、高機能化に伴い、家庭需要が生まれる。
  2. 家庭での需要に対応しようとすると、消耗品部分へのメンテナンスに対応できる全国単位のきめ細かいサービス体制が必要。
  3. しかしながら地方の町の電気屋さんレベルで対応するのは困難。
  4. だったらいっそのことメンテナンスが不要になる仕組みにしよう。
  5. 使い切ったら終わりのカートリッジ方式にして、購入者は販売しているところで交換部品を手に入れてもらう。
と多少は脚色していますが、これが大まかな流れで、世に出たのは1982年のこと。当時の驚きが目に浮かぶようです。

さて住宅業界でも似たようなもので大きな革命が起きようとしています。それがメンテナンスフリー外壁。今や当たり前となったサイディング、伝統的な土壁も悪くはないのですが、石目調、木目調といった質感、そして色の選択肢の豊富さ、さらには耐火性や遮音性といった現代的なニーズも相まってサイディングが主流となっています。一定期間経過すれば色あせてしまい汚れが目立つようになりますが、張り替えたり、塗装をしたり、あるいは高圧洗浄といった手段を使うことで、比較的短期間の工期で、お色直しをすることが出来るのが魅力です。

ただしその費用は思いのほか高額です。本来の作業だけならいいのですが、建物の周囲に足場を組み、そして終わったらそれを撤去する、それだけでも大きなお金がかかります。そこでメンテナンスフリーという発想になるのは自然な流れでしょう。

しかしながら建物が存続している間、全期間無料というわけにはいきません。考え方としては、
  1. 耐久性を高めた劣化度の低い外壁の使用
  2. 光触媒などの手法を使った、汚れが落ちやすい外壁の使用
  3. 庇を長くして、外壁に対する日光や風雨の影響を低減させる
といった工夫でコストを出来るだけ抑えるようにしようという狙いです。まあそんなうまい話はありませんよね。

また外壁そのものだけに対策をしても実はダメ。継ぎ目の部分に用いるシーリング、サイディングを下地に固定する時に用いた釘の部分などなど、それ以外の部分の劣化は避けられません。

コピー機のようにいかないのは、工場の中で完成するものでなく、太陽の下、雨風に晒される住宅だからでしょうか。

地方移住の条件

2017.12.04

地方への移住を思い立つのはどんなとき? 「退職を機にのんびりとしたところで~」というのが一般的な答えでしょうか。確かにそれもありますが、実は20~40代という比較的若い世代でも検討している方が多いようで、その割合は過半を超えています。そしてそのきっかけは「子供を田舎でのびのびと育てたい」という考えです。Uターン組以外でのこう考える人が増えていますから、東京をはじめとする都心部での育児が結構難しいのでしょうね。東京では8500人くらいの待機児童がいるとのこと。たとえ入所できても上の子と下の子で保育園が違っていることも結構あり、送迎する母親の大きな負担となっていますから、それもよく分かります。

とはいえ、環境を変えるのは大きな決断です。未知の土地への移住には不安を持つのが当たり前。例えばある調査によると、移住条件のベスト3は

  1. 教育、医療・福祉などの利便性が高いこと。
  2. 居住に必要な家屋や土地が安く得られること。
  3. 買い物などの生活の場や文化イベント、趣味の場などが充実していること。
です。1位は子育て世代が都心部に住もうが、地方に住もうが共通の大きな関心ですが、2位は明らかに地方へ移住する人たちが求める本音の部分。利便性を多少犠牲にしても、東京では絶対に手に入れることが出来ない、広々とした庭付き一戸建て。子供たちが家の中で元気に走り回っても、周囲に気兼ねする必要がない場所。それが求められているのです。

東京で働いていれば、嫌でも満員電車に毎日乗って通学する小学生を目の当たりにします。その姿を見て自分の子供の将来を投影する子育て世代。地方移住のきっかけはこんなところにもありそうです。